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竹久夢二の手紙とスケッチ このエントリーをはてなブックマークに追加

竹久夢二の手紙とスケッチ01


竹久夢二の手紙とスケッチ02

竹久夢二(明治17~昭和9年)
憂いを帯びた細い顔触れた途端儚く消える淡雪のような白い肌、女はじっと虚空を見つめ物思いに耽っている。

竹久夢二の手紙とスケッチ03

夢二の美人画の原型は最初の妻、岸たまきによって誕生した。

竹久夢二の手紙とスケッチ04

二歳年上のたまきは早稲田で絵葉書店を営む未亡人で、夢二はたまき目当てに足しげく通い、出会いから一年たらずで結婚。
たまきをモデルにして描いた美人画は夢二式美人といわれ若者たちに熱烈に支持された。
しかし勝気なたまきとはいさかいが絶えずわずか一年で離婚したが、優柔不断な性格ゆえかその後も関係は八年あまり続き三人の子をもうけた。
その後たまきの自活を助けるため絵草子店港屋を開くと夢二がデザインした小物を求め、若い女性が殺到。
その中のひとりが女子美術学校の学生、笠井彦乃であった。

竹久夢二の手紙とスケッチ05

年の差は一回りもあったが清楚で聡明な彦乃に夢二はたちまちのめりこんでいった。
道ならぬ恋と周囲からは猛反対されたが、ともに芸術の高みを目指す同士を得たと夢二は大層喜び意欲的に創作に没頭した。
しかしそれもつかの間、父の手で実家に連れ戻された彦乃は結核を患い入院、その後二人は二度と会うことはなかった。
失意に打ちひしがれる夢二の前に現れたのがお葉こと佐々木カネヨである。

竹久夢二の手紙とスケッチ06

お葉は友人が連れてきた人気の裸婦モデルであったが、その姿はまさに夢二の絵から抜け出てきたかのごとく。
夢二は二十も年下のお葉に自己の理想を投影し代表作黒船屋が生まれた。
しかし平凡な幸せを願うお葉との間にもやがてすれ違いが生じ四年の後夢二の元を去ってしまう。
山田順子と出会ったのはこの頃のことである。

竹久夢二の手紙とスケッチ07

大正十四年に出版した順子の処女作「流るるままに」の装丁を夢二が手がけたことがきっかけであった。
ときに夢二四十一歳、順子二十四歳。
順子にとって夢二は女学生時代からの憧れの的であり夢二もまた無邪気で開放的な順子の魅力にたちまち惹かれたようだ。
この年の五月順子が郷里の秋田に帰省するにあたり誘われるままに同行。
その際順子と結婚する意志を固め実家を訪れるのであった。

依頼品はその旅行の最中にかかれたと思われる。 

竹久夢二の手紙とスケッチ08

山田家訪問の後、滞在した横手において川べりに座る順子の後姿をスケッチしたもの。

竹久夢二の手紙とスケッチ09

横手でそれぞれが認めた手紙。共に消印は五月二六日。

竹久夢二の手紙とスケッチ10

一通は夢二が順子の兄山田耕一氏にあてた手紙。
山田家に対する礼に始まり、
『ご家族御一同に対しても世間に対しても然るべき理解のもとに本当の様式と儀式にて結婚はいたしたき心算に候』
と記している。
さらにそれまでの女性関係が世間離れしていたと認めて、
『今後断固健実な社会の人として新生活のスタートを切りたく候へば従来の生活に断然たる革命を来す』
と宣言している。

もう一通は順子が母に宛てた手紙で結婚に対する喜びを素直に綴っている。
『全てに今迄想像もして見た事のないようなかがやかしさの中に居ります』
文末には二人の歌が添えられており、
夢二は結婚に理解を示してくれた順子の母に対し感謝の気持ちを詠んでいる。
『たらちねの母上なれば なにごとも許したまひぬ ありがたきかな ゆめ』
また順子の歌には「ユキタケヒサ」と記されておりすでに新妻の気分でいたようだ。
『夜の明けか 日暮れかしらず 降りしきる 雨に包まれ 濡るる魂かな ユキタケヒサ』

この旅行の後二人は東京に戻るとすぐ同棲を始めたが、例によって夢二の理想は現実に裏切られる運命にあり。
愛は色あせ挙式はおろかわずか一ヶ月あまりで破局を迎えてしまった。
しかし従来の研究では夢二に順子との結婚の意志など当初から毛頭なかったと考えられてきた。
それはこの別離から二年後に夢二が発表した自伝小説において結婚話は順子の一方的な思い込みにすぎないと綴っているからである。 
新発見の資料か?

竹久夢二の手紙とスケッチ11

いさかひの後

竹久夢二の手紙とスケッチ12

夏姿

竹久夢二の手紙とスケッチ13



竹久夢二の手紙とスケッチ14

黒船屋

気になる鑑定額は・・・

竹久夢二の手紙とスケッチ15

竹久夢二の手紙とスケッチ16

鑑定額240万円。
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